2010年終わっちゃいました。どうもN.OKAがあわられてから、日記に触手がのびん。

先日、373氏に職場で僕の趣味読書運動について、「こいつは、内容を理解せずに文字だけを追って自分に酔ってるだけだー」とか言われてしまいましたが、本当そのとおりです。

井筒俊彦「イスラーム文化 その根底にあるもの」
ついに買ってみた。岩波文庫の青いやつ。なんとなくこの本が前から気になっていたので。講義の内容のメモみたいだし分かりやすいかな、と。本当に分かりやすかったのですが、スンニー派がメジャーで、シーア派が要は密教っぽくって、もっと密教っぽい人たちも少数派ながらいる、くらしかい覚えてない。。やっぱり読んですぐにメモらないとダメっすね。

アラン・シリトー「長距離走者の孤独」
表紙が格好良かったので買ってみた。池田満寿夫って佐藤陽子の夫か。同じ名前の女の子が小学校5年の頃だけ同じクラスにいたのを思い出した。どーでもいーか。表題作や「アーネストおじさん」「フランキーブラーの没落」などが、偽善をテーマにしているような気がしたからか、僕の趣味読書運動のきっかけになった
大江健三郎の初期の短編をなんとなく思い出した。あとは「漁船の絵」も寂しくて良かった。でも、もっと若い頃に読んでかぶれちゃった方が良い本なのかな。

磯崎憲一郎「眼と太陽」
「世紀の発見」と違って余り印象に残らなかった。出だしの「アメリカにいるからには、アメリカ女と云々」というのは「オイ」と思って面白かったけど。なんでだろう。ただ、やっぱりこの人の小説は読んでて不安になる。気味が悪い。

村上春樹「象の消滅」
F.TOMOKOの妹さんの本。アメリカで出版された「Elephant Vanishes」という短編集を逆輸入したものらしい。「やれやれ」は確かに多い。だけど気障すぎてウザイとかはなかった。個人的には一番「眠り」が面白かった。主人公は既に死んでいるっていう解釈はB級ホラー過ぎなのかな?恥ずかしい。

あとは「カンガルー通信」「窓」「TVピープル」「中国行きのスロウボート」「午後の最後の芝生」「沈黙」あたりが印象に残ってる。ほぼ初めて村上春樹を読んだけど、登場人物が健康には見えないし、舞台は日本なはずなんだけど全く日本の物語に見えないって事もあり、全編に渡って不気味な印象を受ける。これが超人気作家っていうのが意外すぎる。

池田理代子「ベルサイユのばら」
隣でF.TOMOKOが読んでます。

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