GWに大学時代の友人「ヤス」が家にやってきた。
僕は伝説のハンバーグを作って、ヤスに食べさせた。

ヤスはMEXICO製の異常なアディダスを身にまとっている。
異常なアディダスを着て「BABELやべーよ。まじでやべー。」と薦めてきた。
ヤスはそれを観た時、感動を抑えきれずワンワン泣き、
呼吸困難に陥ってしまったという。

そんな風に薦められたら断る理由もないから、観にいってきた。


呼吸困難にはならない。
けど、映画を観てこんな気分になったのは初めてだ。

序盤から徐々に動悸が激しくなって、
中盤で涙がポタポタたれてから、
その後はもうずっと放心状態というか。

140分あったみたいだけど、本当に全く疲れなかった。
実はバベルの塔の話もよく知らないまま行ったけど、
見事に入り込んでしまいました。

以下、感じたこと。

幾つもの「断絶」の話。
神経質なほどに「断絶」が折り重なっているように見えた。
自分の目の前に立ちはだかる「断絶」もあれば、
自分では全く気づかない「断絶」もある。
BABELは、あらゆる種類の「断絶」を見せてくれているような気がする。
「断絶」は悲しい。
こんなに幾つも突きつけられたら、そりゃ動悸も激しくなる。
物凄く悲しい気分になる。

映画の中の話は、誇張しすぎってわけでもないと思う。
もの凄い色んな要素が絡みあってる気がするけど、
別に話が薄くて物足りないって感じは全くしない。
ストーリーじゃなくて、世界をさっくり切り取った感じがした。

あと、東京の雰囲気が凄くよかった。
バカ大場は東京の話は要らないとか言ってたけど。

ところで「断絶じゃない状態」って何だろうか?
「分かり合える」ってことなんだろう。
じゃぁ「分かり合える」って何だろうか?
俺はどこまで阿久津を分かっているのだろうか?

全然、答えがでない。

今日はapeheadsの皆さんにお呼ばれしていて、
本来だったら1日のメインはそこになるはずなんだけど、
たった今、なんとも言えない気分になったので、
その事を日記にしようと。

さっき皮膚科に行ってきた。
半年前くらいから、両足の人差し指がただれている。
多分、まぁなんというか、全世界に向けて書くのは少し恥ずかしい病気だ。
だと思っている。

近くの皮膚科は、午後からしか診察していないんだけど、
無理言って今行ってきた。

皮膚科の先生であろうおばちゃんは、
僕の指を見て、まずデスクワークの時につま先を立てると、
つま先部分が圧迫されて、それがかぶれの原因になっているかもしれないと指摘した。

まぁ、思い当たるふしはあるし、皮膚科で言われても違和感は無い。

その後、小型の人体模型を持ち出して、
足の親指と人差し指の間を流れる動脈は、肝臓や腎臓に繋がっていて、
要は肝臓とか腎臓が弱っていて、毒素を分解できない分、
末端の足の指に毒素が流れついている可能性があると言った。

僕は完璧に混乱した。
ここは皮膚科だ。
それに僕はなんとなくわかっている。
その恥ずかしい病気の前科はあるし、今回もそれではと。

不安になってきたので、前科の事をつげ、そういった病気ではないですか?
とたずねてみた。

すると「まぁ、そういう可能性もある。」と。

ここは皮膚科だ。
前科持ちの僕は知っている。
こういうときは患部の一部の皮膚をはがし、顕微鏡で調べるはずだと。

肝臓と腎臓の話は続いた。

先生は僕に仰向けになるように促して、僕は仰向けになった。
肝臓を調べるためだ。

繰り返し言う。
ここは皮膚科だ。

お腹の右側と左側を指で指圧し始めた。
右側の鳩尾の少し下に違和感を感じたのは確かだ。
先生は「ほら、ここ。ここに癇癪が溜まっている」言った。

ねぇ、ここは皮膚科でしょ?

癇癪の「カン」は、肝臓の「カン」だと。
ストレスが「カン」癪となって「カン」臓に溜まっていると、
先生は言った。

その時思った。
字が違うと。

「今ストレスの原因と思われる事を思い浮かべてくださいね。
そうすれば、すっと楽になって今の部分の違和感もなくなりますから。
でも、それは単純に左側に移動するだけなんですけどね。」
と先生は言った。

思い当たる節はあるので、それを想像した。

そうすると「ほら!」と言って同じ部分を押しても、
違和感は取れていた。
続いて丁度その癇癪の部分の線対称にある箇所を押すと、
右側と同じような違和感を感じる。

でも、僕は知っている。
違和感は移動したのではない。
明らかに押す力が調節されていた事を。

そのほか、色々なお話を先生はしてくれた。

・28歳は大人と子供の境の微妙な年齢であり、結構苦しい年齢であること。
・けれども丹波哲郎の大霊界によると、霊界に行った時の年齢は28歳辺りであること。
・唇に色素の沈着物があると胃が弱い証拠であること。
・舌の中央に亀裂が入っていても胃が弱い証拠であること。
・早飯はダメ。よく物を噛んで食べる事。

大霊界の話は流石に冷や汗ものだけど、
要は僕の足の指のただれの原因は、
暴飲暴食とストレス(それも28歳という年齢による)による、
胃や肝臓や腎臓の機能低下によるものらしい。

でも、雑菌やカビの原因もあるので、処方箋は塗り薬だった。


やっぱり、皮膚科だった。

********************************
話は支離滅裂というか、自分が全く想定していない方向に流れた。
先生が僕を欺こうとしているのか、それとも自分の信じた事を僕に話しているのか、
最後まで判断はつかなかった。

「肝臓」「癇癪」というキーワードをgoogleで調べると、
それらしい事が書いてあるページはある。
全くのデタラメではなさそうだ。

確かに最近、ストレスらしきものを感じているのは事実だ。

その人の話を信じるかどうかだけど、やっぱりその人に対する予備知識が少なすぎた。
それが少し寂しかった。

でも、とりあえず、食べ物はよく噛むようにしたいと思う。

XTCを聴いている。

2007.5.2[Wed]

今日こそは洋服を買おうと、昼間から出かけたけど、
結局何も買えなかった…。

始まりました。
GW風物詩の「暇な俺」。

本当に暇なので、今日買ってきたXTCのBLACK SEAの感想を書きます。

1.respectable street
初っ端のギャッギャしたギターとドスンドスンとするドラムが
気持ち良いですね〜。はい。
ドラムの音がバシバシ響きます。
Bメロのフーフーコーラスの後の畳み掛ける感じが最高です。
BLURのアルバムにあってもおかしくない。でもBLURよりシャープだな。

2.generals and majors
きっとこれまでの3枚のアルバムと比べてポップになってきた象徴のような曲ですね〜。
この曲は高校の時買ったベスト盤に入ってたので、まさに青春の曲です。

3.living through another cuba
最初のコーラスからもう変態です。この曲最高だ!!
変態リフと変態コーラスがもう絶好調。
でも、こういう雰囲気の曲、嫌いな人も多いんだろうな…。
ドラムが抜けてから影を潜めがちになるバンドっぽい曲ですね。
cubaっていうくらいだから、そっち系の音楽を意識してるんでしょうか。
最後の「バー!」も良い。

4.love at first sight
馬鹿にしたようなギターとボーカル、ドゥンドゥン言うドラムが絶妙です。
同じフレーズの繰り返しだけど、コーラスとかギターがボーカルと
絡んで気持ち良いです。

5.rocket from a bottle
ぶつぎりにしたようなメロディーでなんか言ってます。
後ろでは小刻みにギターベースドラムを刻んでます。
千切りみたいです。

6.no language in our lungs
1〜5曲目とまでとは異なり、ゆったりとした曲になりました。
しかし、全く一筋縄ではいきませんね。
でも正直あまり…。

7.towers of london
えー、名曲が始まりました。
ポップだからてっきりベースの人の曲かと思ったら、違いました。
グニャーンとゆがむような演奏とメロディが気持ちよい。よい。
この曲もベストに入ってました。青春の曲です。

8.paper and iron(notes and coins)
7曲目の終わりから不穏な感じで始まります。
不穏な感じが、いきなりBメロからジャカジャカジャン!!って盛り上がります。
これも良いですね〜。

9.burning with optimism's flames
変態なAメロですね〜。だったのがいきなりポップになります。
あぁ!!この曲最高だ!!
オウェイ、オウェイって一緒に歌いましょう。

10.sgt.rock(is going to help me)
あ。これもベストに入ってました。
高校の頃の英語教師のガレンはこれが好きだって言ってました。
完全にポップですね。これもヘイオーオーって歌いましょう。
でも、今の気分はもう少しバンドっぽいXTCが好きです。

11 travels in nihilon
10曲目の終わりから、またしても不穏なドラムで始まります。
元々不穏なボーカルがそれに乗ります。
アルバム最後の曲です。
不穏です。何かの儀式のように不穏です。
暗黒です。
爆発しそうでしない感じがずっと続いてます。
大場とか好きそうです。大場が好きな変態暗黒ベースラインが聞こえます。
しかし、不穏だ。佐藤将軍の陰口のように暗く、重たい。
高校時代の阿久津のように邪悪だ。
そうそう。まさに阿久津の本音のように邪悪だ。
小さい阿久津の体にはこんな邪悪が渦巻いているのか。
みんな、だまされるな。阿久津はこんなに邪悪なんだ。


以上で、xtcのblack seaが終わりました。
なんか聴いてて一番耳に入るのは何故かドラムなんですよね。
ドラム⇒ボーカル⇒ギター、ベースの順かな。
これはライナーノーツにも書いてありました。
この頃、アンディは力強いドラムの音を求めていたようです。

前作のdrums and wiresより若干ライブな感じが薄れつつありますね。
箱庭的なポップ職人みたいな言われ方するけど、
これと前作はライブバンドのように聴こえます。
若さでしょうか?
演奏がシャープで本当に格好良い。
でも、三上君とか好きじゃないんだろうなぁ。
やっぱりこの爬虫類ボイスが苦手なのかなぁ。

今日はこのあと「カッコーの巣の上で」を観ます。

GW DVD強化週間の一環で、バリーリンドンを観た。
キューブリックのカラーの映画で唯一観てない映画でした。

ストーリーとしては僕の大好きな男の栄枯盛衰の話。
でも、なんというか、主人公や全ての登場人物に全く感情移入できない。
男の生涯を描いているのに。

男はただ運命に翻弄されていく。
自分の意思や、他人の意思や、時代に。
流れに流れていつもまにか全てを失った。
苦悩や決断もある事にはあったけど、淡々と流れているように見える。

でも、若さゆえの輝きや老いて行き詰っていく頭打ち感は、よく伝わってくる。
これが他人の人生なんだろうか。

んなことよりレディリンドンが恐ろしく綺麗だった。
あと、蝋燭の灯り。

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