こういう長い小説を仕事が忙しい時期に断片的に読んでいると、結局中身に入り込めずに、修行のような気持ちで最後まで読む事になってしまう。というか、なってしまった。

ナビダード共和国という架空のミクロネシアの小国の大統領(ほぼ独裁者)が失脚するまでのお話。ファンタジーな雰囲気ありで妻は大絶賛しておりました。

で、僕が買った本なのに妻が勝手に先に読んでいる、というのも癪に障り、もう読むしかなかった。

でもなー。なんかなー。なんか頭で考えて小説書いてるっていうか、ナビダード共和国におけるマジックリアリズム的な雰囲気をだそうとしているように見えるけど、そのなんていうか、頭で考えている作者が見えてしまう、というか。

ナビダード共和国っていう架空のミクロネシアの島国というで、発展途上出あるが故に、神秘主義のような部分もまだ残っていて、という設定で、じゃぁマジックリアリズム的な感じでいきましょうか、という風に作者が考えているんではないか、と感じてしまうというか。

なんかそういう設定だけで、小説の世界を形作れるかっていうと、たぶんそれだけではなくって、もっと他の色んな要素が必要だと思うんだけど、そういったものが僕には感じられなかった。

冒頭に書いたように、読んでるときのコンディションによるのかもしれないけど。。

妻から数年前の誕生日にもらった「百年の孤独」を1ページも読んでいないんだけど、前哨戦として短編集の「エレンディラ」を読んでみた。薄くていい!

「大きな翼のある,ひどく年取った男」
「失われた時の海」
「この世でいちばん美しい水死人」
「愛の彼方の変わることなき死」
「幽霊船の最後の航海」
「奇跡の行商人,善人のブラカマン」
「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の話」

自分の記憶力に呆然としているんだけど、上の題名を見ても内容を思い出せるものは、「大きな翼のある,ひどく年取った男」「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の話」の2つくらい。

だけど、面白かったはず。全部。
と、いうわけで今回は忘れたけど、面白かったよって話。

▲  PAGE TOP  ▲