最近の仕事はとある事情からずっとテストをしているけれども、
22:30頃にスケジュール起動するジョブが軒並み異常終了している事に気づき、
もう帰ろうとしていた半径1メートル以内の方々を巻き込んで調べるも、
失意のままジ・エンドと相成りました。



A系の先輩は、もはや彼のライフワークとなりつつある
JAM Projectのコンサートに行く予定だったけど、
会社にチケットを忘れたらしい。
本人曰く「他のものは全部持ってきたんだけど…」。


…っていうか他のものって何??



東京に帰ってきてから肩凝りが復活。
やっぱり残業って肩凝るのね。

「元々頭良いほうじゃない、という事を改めて思い知らされるけれど、
だってしょうがないじゃない」的な自称趣味読書生活。

今週は、一年くらい前に三上コンビに借りた本を読んだ。
そろそろ感想文の書けない自分が恥ずかしくてもうやめようか
と思いたくなる。
誰か感想文の書き方を教えてくれ。

・伊坂幸太郎「オーデュポンの祈り」
スラスラ読めた。
改めて自分がミステリーの楽しさがあまり分からない事に気づく。
結末に至っても「そんなのお前が考えた事なんだから辻褄が合う
に決まってんだろ」としか思えない俺はきっとSEに向いてない。

しかし、この人の小説の登場人物は全く人間味が無い。
漂白されていて見苦しいところが無い。だから悪い奴はやたら悪い。
現実味の無い独特の世界観だけど、漂白でかつ神経質な感じは、
たまに東京で感じるソレに近いのかも。

・中島らも「僕に踏まれた町と僕が踏まれた町」
なんか面白かった気がするけど、あまり覚えてない。
うーん。三上君。すまん。

「2009年文学青年への旅」運動の一環として、
サマセット・モーム「劇場」を読んだ。

イギリスきっての大女優が、なんの変哲もない劇場の経理トムに、
恋をした挙げ句、若い女優にとられて・・・。
みたいな話。

主人公はとにかく自分本位。わがまま。
この破綻しかけてる性格と演技に対する情熱の対比が
「天才がゆえ」感をだしてる。

常に感覚で生きてきて、演技以外の成長が止まっている主人公。

だから当然自分の半分くらいの年齢の男子に恋をしても、
振り回されてしまう。
ここは本当にドキドキするくらい面白かった。
わがままな大女優特有の恋愛というか。もはや恋愛でもないけど。

ほったらかしておいた息子にボロクソ言われた後の、
最後のビフテキの場面が何故か印象に残る。
今日バスに乗っていたら急にその場面が頭に浮かんで来てびっくりした。

ビフテキを食べながら、自分の言葉で自分および自分の大切なもの
を正当化して納得できた喜び。
なのかな?思いっきり誤読だろうけど。




俺もそんな自信が欲しいっす。
みんな、優しくしてください。

大連で読んだ本。

2009.6.1[Mon]

「多感な時期を過ぎて読書し始めても大丈夫なのか?」大作戦の一環で
大連で読んだ本。


川端康成「水晶幻想・禽獣」
 なんどでも言う。講談社文芸文庫は高い。
 水晶幻想は一回読んで熱をだし、2日後にもう一回読んだ。
 ピペット。ピペット。そこから流し込まれる液体の。

三島由紀夫「女神」
 美ってなんだね?っていうかあんまりおぼえてない。
 もう一回読もうかな。

ジョンアーヴィング「ガープの世界」
 ガープが大作家になるまでのサクセスストーリーかと思ったら、
 全く違った。正直感想がまとまらないけど、登場人物が良い。

川端康成「みずうみ」
 再読した。やっぱり変態。
 桃井銀平の他人との噛み合なさっぷりはリアルですごい。
 もはや生きてないんじゃないか?

カート・ヴォネガット「スローターハウス5」
 あーーーーー。内容を忘れてる!!
 もう一回読みます。

瀬戸内晴美「夏の終わり」
 瀬戸内寂聴があんまりにも良くしゃべるので買ってみた。
 妻子ある人と不倫しつつ、若い男にも手を出す知子。
 こんな感じだと不謹慎な女って感じだけど、がむしゃらさに負けてしまう。

ユン・チアン「ワイルドスワン」
 F家に借りました。親子3代の中国ノンフィクション。中国凄い。
 共産党の考えってやっぱりわからないものがあるけど、
 そこに自分の理想を見つけて突っ走った親父に感動。
 ペルセポリスとちょっと被る?うーん。違うか。
 再度、中国凄い。

清岡卓行「アカシアの大連」
 途中で挫折。
 でも、「朝のかなしみ」「アカシアの大連」は面白かった。
 文章が凄く綺麗で静かな気分になる。
 でもこの美しい大連って・・・もう無いよ。
 この作者は大連とか奥さんを思い出してばかりいる気がする。
 

 

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