ひとつポン

2006.7.29[Sat]

夜、椎名町の駅で遮断機が上がるのを待っていたら向かいの公園からパーンと打ち上げ花火が上がった。

私の今年初めて見る花火は小さな駅のふみきり前でふいに消えた細くでもあんがい高く上がった打ち上げ花火だった。

今年はこれでもう花火を見なくていいようなそんな
花火だった。
 
 
 

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ひさおおじさん

2006.7.10[Mon]

日曜日、ゆかちゃんを駅まで送った後行き慣れない所に色々行ったせいかとても疲れて家でうとうとしていると、広島のひさおおじさんが東京に来ているから一緒にご飯を食べようとあいちゃんから電話があった。

広島のひさおおじさんに会えると言うなら多少疲れてたって絶対行きたい。すぐ用意してさっきまでいた池袋にまた出かけて行った。

初めて会うひさおおじさんはおじさんと言うよりずっと若々しく背筋がピンとしていてとても格好良かった。
あいちゃんと二人で傘をさして歩く姿は恋人同士にも友達同士にも見えて血の繋がりがないような雰囲気が何だかあった。

でもお店に入ってひさおおじさんの目を見ると瞳の色と形があいちゃんの瞳にそっくりで、角度によるとするどく見えるところまでよく似ているからやっぱり血は繋がっていて一体あいちゃんと同じ形の瞳を持った一番最初の人は誰なんだろうと考えたりするのが楽しかった。

もしまたひさおおじさんに会えるなら今度は広島で会ってみたい。
そして一緒に海に行けたらいいな。

 

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そしてその夜30歳を眼前に据えた大人たち7人が狭い台所で車座になり、夜も明け方近くまでウィンクキラーを興じ、疲れるとキルザ三上くんの手品を見るという楽しい一時を過ごした。

だけど昼近く目を覚ますと、そのウィンクキラーには参加せず早々に眠りについていた幼なじみのゆかちゃんによって部屋が綺麗に掃除されているという状況が起きていた。
目も当てられない。

その失態を解消すべくその後は活動的に動き、ゆかちゃんも新しい洋服を買ったりして楽しそうにしていたから良かった。


いつものようにまたゆかちゃんには何かとお世話になってしまったけど、今回は舞台にも行ったし普段あんまり行かない所に行ってご飯食べたり雑貨を見たりしてなかなかに動けたのではないかと思う。

これに懲りずまた来て欲しい。

 

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舞台

2006.7.8[Sat]

友達のゆかちゃんと蜷川幸雄演出の「あわれ彼女は娼婦」という舞台を見て来た。

蜷川幸雄の舞台を見るのはこれが5作品目でいつも見る度にこれがプロかと圧倒されて心がざわざわする。
全てが自然にだけど劇的に場面が流れ、考え抜かれた演出に身を置いていればあとは知ることもなかった人たちの人生とその結末をまるで手に触れているかのように見ることが出来る。


限られた時間の中で自分の仕事を表現しきれることそれが
出来る人たちがあの舞台を作っているんだろうなと思った。

 

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タナバタ

2006.7.7[Fri]

今日は七夕。七夕だから、ぅわーいかずぃまわろうまわろうってしつこくしたら止めてよって押されてスピーカーの角に小指を殴打しその後はずっと泣いてるという芝居をした。
楽しかった。


仕事の帰りに駅から出たらすぐ視線を上げた先の遠い空が、割れた筆で線を引いたみたいにうす赤く染まっていてキレイだった。

本当は今日雑司が谷の鬼子母神でカメコを拾った夏祭りがあって行きたかったけど都合が合わなくて行けなかった。あそこのお祭りは何だか幻想的で今にも白いキツネのお面をかぶった人間じゃない男の子が出て来そうな気がする。明日までやってるから行けたらいいな。
 
 

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夜散歩がてらに

2006.7.6[Thu]

椎名町に引っ越してから初めての銭湯に行って来た。

まえ西日暮里に住んでた時は家の近くにネコのはなちゃんがいる銭湯があって一週間に一度くらいはもそもそと入りに行ったりしてたけど椎名町に来てからは全然行ってなかった。

私にとって銭湯の楽しみはお風呂上りのビンに入ったコーヒー牛乳で首にタオルをかけたほぼ半裸で扇風機の風にあたりながら何にも考えないで一気に飲み切った後のふーの一息。これが好き。
今日ももちろんくいっと一気に飲んできた。


入り口は何だか普通の民家のようで入るのに少し勇気がいったけど実際入ってみたら天井も高いしぶくぶくしたお風呂もあってとても気持ちいい銭湯だった。

おまけのおまけの汽車ぽっぽ。ぽーっと鳴ったらあがりましょ。
100数えてお風呂を出た時のくらっとする感じ。楽しいな。

 
 

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写真

2006.7.5[Wed]

いつ降るか分からない雨のせいで洗濯物が干せない。
乾燥機もないしコインランドリー行きの洗濯物が山積みになって半分なだれのようになっている。

今日は久しぶりのイングワ会議でその前にアイちゃんがうちで野菜たくさんクリームソースパスタを作ってくれた。
アイちゃんが手早に作る料理はいつも体に優しくてあったかい。
今日もとても美味しかった。


私はデジカメの撮りたいと思った瞬間の表情とか仕草とか雰囲気
とかそういうものが消えないうちにシャッターを押せる気構えない感じが好きだけど、カメラで撮る写真も自分の呼吸に合わせるようでやっぱりすごくいいなと阿久津くんとアイちゃんの写真を見て思った。

自分の目に映る限りない景色の中から選びとった一枚はその中でだけ変わらない時間があってそれはただ切ない。

 
 

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坂上さん

2006.7.4[Tue]

携帯に見知らぬ番号から着信があった。

誰だろうと折り返しかけてみたら前働いていた会社の税理士さんだった。もしまだ働いてないんだったら知り合いの所で働かないかと誘ってくれた。

そんなに交流があった訳じゃないのに辞めた後まで気にかけてくれてすごく嬉しかった。きっと部長の坂上さんが私のこと話してくれたんだと思う。

あいにくもう仕事を始めてしまってたからお断りしたけど、忙しい時ほど楽しそうで大抵の人がまいってしまうようなことがあった時なんかはもう生き生きしてる坂上さんに明日あたり電話してみよう。
きっと元気に動き回ってるんだろうな。

 

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詩人

2006.7.3[Mon]

キルザポルターガイストアーバンセキュリティの新譜CDをよく聞いている。ヴォーカル岡くんの書く歌詞は前からすごく好きでたまに思い出すと鼻歌代わりに歌ったりしてたけどこうやって改めて歌詞カードを読んでみると本当に暗い。
明るい曲で歌詞をそんなに気にしてなかったものも実はおおーっと思うくらい暗かったりする。でもすごくいい。
全部切ない。

何度も歌詞を読み返してこういう気持ちを言葉にしてく岡くんがどこにいるんだろうなって思って阿久津くんに歌詞いいねー。って言ったら、

「岡は、曲というか詩人だから。詩人というか巨人だから。」
と言った。


タワレコに行ったら試聴機からキルザの歌が流れてきて
感動した。綺麗な音だった。

 

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「山口瞳のコーヒー飲めない」

山口 瞳

山口 瞳
文章・写真担当

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