混んではいないけれど座席には座れないくらいの電車に友人と二人で乗り込んだ。二駅ほど過ぎたところで目の前の乗客が降りたので友人にその席を譲ると僕に目配せをする。

なんだろう?と思ったら、足と座席の下の狭いスペースの間に体の大きなレトリバーの盲導犬がいた。

気配を完全に消している。

目の前にいる僕が気づかないように、ほとんどの乗客が気付いていないようだ。そのせいで座席に座っている人の足が盲導犬の横腹を蹴ってしまったりする。でも、まったく気にすることなくそっと体をよける。

職務を遂行する盲導犬のすごさに圧倒された。

今日一日、あの盲導犬のことばかり考えてしまった。

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六本木「WATER」

2007.10.20[Sat]

六本木の「21_21 DESIGN SIGHT(なんて読むんだ?)」で開催している「Water」へ行ってきた。

佐藤卓ディレクションの企画展。

今年一月に水戸芸術館で見た佐藤卓展がとてもよかったので是非見に行きたかった企画展。

理科の授業で習った物質の三態には気体、液体、固体があるのだけど、全ての状態を自然に見ることができるものって、すごく少ないんじゃないかと思う。

一つになったり二つになったり、形を変えながら動く水滴。光を曲げる水面。時に台風や津波として襲い掛かる水。こんなに身近にありながら見過ごしがちな水について、あなたはこれからどのように付き合っていくのか?と問われているような気がしました。

人は海から生まれたというけれど、川のせさらぎ、波の音を聞いていると、あながち嘘でもないのかもしれないなぁ。と思う。

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高校の友人の初子供祝いに参加してきた。

愛が実ると書いて「愛実」。なんという愛情あふれる名前なんだ。涙が出る。

 * *

久しぶりに集まった高校の友人との飲み会。話していると立ち位置が高校の頃と一緒で変わらないなぁ。と思う反面、みんな社会人として変わったなぁ。とも思う。

そう年に何回も顔をあわせることが出来るわけじゃないけど、ずっとこうやって会っていけたらと・・・。ということで、オカ君、年を忘れる例のアレ。幹事よろしくお願いします。

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本「猫にかまけて」

2007.10.18[Thu]

町田康と猫たちの日々を書いたエッセイ「猫にかまけて」を読んだ。

ヘッケ、ココアについて書かれた部分では何度も天を仰いでしまった。

死を目前にしているものを前にした時、僕は早く楽にしてあげたいと思ってしまう。でも、それが本当に相手を楽にしてあげたいからなのか?と問われた時、心の奥底に眠る本音、本当は自分が早く楽になりたいから。ということに無意識に従っていただけなんじゃないか。とこの本を読んで思った。

無闇な延命措置は違う。と判断するのは、出来ること全てをやりつくした上で、なおかつ本人の意思を確認できた時だけなんじゃないかと思った。

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生涯アマチュア写真家を名乗った植田正治の特集本「植田正治の世界」を読んだ。

鳥取県境港市に居を構え、郷愁を誘う地方の写真ではなく、地方から新しい写真を発信するするべく奮闘した植田正治。その写真と共に、彼と親交のあった人々の文章が並んでいる。

本の最後のほうに野球をする少年がこちらを向いてなにか話したげにしている写真がある。

自分もそうだけど、カメラを構えられるとどうしても自然な姿でいられない。僕以外の人も多かれ少なかれそうなんじゃないかと思う。僕なんかは写真を撮る時、その不自然な状態をなるべく隠そうとしてしまうのだけど、それを含めて写真なんだ。と包んでしまう植田正治。

撮られている少年と植田正治の間に流れる不自然だけど暖かな親交が写真から伝わってくるようで、やっぱりいい写真だなぁ。と思ってしまう。

少年の写真を見ていたら、アラーキーのデビュー作でもある「さっちん」を久しぶりに見てみたくなった。・・・が、家にない。どこいってしまったんだ?さっちん!!

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渡辺ペコの「ラウンダバウト」を読んだ。

中学生の女の子「真」を主人公に繰り広げられる学園漫画。
真のように自分に正直に、なおかつ少しの優しさをもって生活できれば、きっと何かが変わっていたのかも・・・。と思ってしまった。

真のお姉ちゃんのように、いつか僕も高らかに指笛のファンファーレを鳴らしたい。

新しい巻、早く出ないかなぁ。

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昨日合気道の後、三上君に焼肉をおごってもらった。

みかちゃん、ごちそうさま!!

 * *

引越しを間近に控えた三上君。なにやらプレゼントを贈ってくれたみたいだ。何が届くのか・・・。楽しみ。

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合気道見学に行ってきました。

ジャージを着て受身の練習。高校の柔道の授業を思い出す。受身経験者なので、ある程度できるかと思ったが背中から不恰好に落ちて恥ずかしい思いをした。

簡単な関節技を教えてもらう。

きれいにきまるとほとんど力を入れなくても相手が倒れていく・・・が、そんなことは10回に1回あるかないかで、なかなか難しい。

 * *

教えてくれるおじさんを見ていて「片岡」というあだ名の同級生を思い出した。

柔道部に所属していた筋肉ムキムキの男だ。

柔道の授業中、何をやってもいいというので力いっぱい背負い投げをしたり、足をかけたりしたのだが、まったく動かないのである。

正直「木」と戦ってるのかと思うくらい微動だにしなかった。

そんな片岡を思い起こさせるおじさん。押しても引いても動かない。技以前に芯のある立ち方をする人が強いんだなぁ。と思った。

とにもかくにも、久しぶりに転んだり、倒れたりして楽しかった。また機会があったら参加してみたい。

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雨の中、工場へ。

周りを水田に囲まれた道路は街灯もなく真っ暗。たまにすれ違う対向車の明かりにほっとしていると、濡れた道路に反射した光が目に入って視界を奪われる。

工場での作業を終えて窓の外を眺めると思いのほか暗い。その暗闇の中から雨が現れては窓を叩いて流れ落ちる。

幼稚園生の頃、祖母が自治医大に入院していて、よくこうやって外を見ていたことを思い出す。その頃も軒のない窓に直接雨水があたって落ちていき、延々と続く水の流れを見ながら、両親の仕事が早く終わらないかなぁ。と思っていた。

ここに父の工場がある限り、いくつになっても当時のことを思い出すんだろうなぁ。と思う。

工場に来ると、妙に感傷的になってしまうなぁ。

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宇都宮に帰る。

駅東が再開発されるらしく、いつも使っていた東口までの通路が無残に分断されていた。

6才の頃からお世話になっていた宇都宮駅。どんどん変わっていくんだなぁ。

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東京ガスの「ガス・パッ・チョ!」や集英社文庫の「Yonda?」、「日テレ営業中」などのコピーを生んだ谷山 雅計の「広告コピーってこう書くんだ!読本」を読んだ。

なんとなく本屋で手にとって面白かったので買った本。

広告コピーについて書いてあるものの、根底に流れているのは物事の本質の捉え方で、全ての仕事につながる基本がわかりやすく書かれている。

考えすぎて思考停止寸前になったとき、この本のことを思い出せば、なんとか切り抜けられそう。

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曲「Dragonfly」

2007.10.10[Wed]

ダートーからもらったCDに入っていた「Dragonfly」という曲のPVを彼の日記の中で発見。

ほあああ〜。と天に昇っていく感じが好きだった曲。
自分の頭の中でのイメージとは違ったけど、PVもかっこいい。





でもって、これなに〜。
真顔で変なダンスを踊れる人になりたい。



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曲「黄金の月」

2007.10.9[Tue]

スガシカオの「黄金の月」という曲をよく聴いています。

自虐的で好き。



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岡家で映画鑑賞会。

かもめ食堂」を観る。

新しいことを始める時は、きっかけと決意があればいいのだ。
いらぬ心配を自分で増やしてしまう前に飛んでしまえばいいのだ。

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夕方から神宮球場へ。

ヤクルトの選手が宿舎から球場へ自転車で移動している。とりあえずラミレスに触ってきた。見た目マッチョなのに柔らかかった。

今日は古田の引退試合。広島−ヤクルト戦。

もちろんスタメンキャッチャー古田。満員のスタンドが古田を応援している。広島の応援に行った僕らも古田の応援をした。

なんだか球場全体が不思議な一体感。

8回裏、古田の打席。ピッチャー交代のアナウンスが流れて、同期で同じく今季限りで引退を表明した佐々岡がコールされる。

一足先に広島球場で引退セレモニーをした佐々岡。10対0と広島大量リードの9回2死に登板。そのマウンドで本塁打王のタイトル争いをしていた横浜村田にホームランを打たれていた。通例では三振するのが礼儀と言われる引退試合で「打ってくれてかまわない」と横浜に伝えていた佐々岡は「真剣勝負の末に打たれて気持ちよかった。」とコメントを残している。

ちなみに、村田はこの佐々岡からのホームランで本塁打王単独トップに躍り出てタイトルを手にした。

あ、佐々岡の話になってしまった・・・。


打席に入る古田、渾身の力で投げる佐々岡。そんなにこの二人の対戦を知っているわけじゃないけれど、涙が出そうになる。

一時代を築いた野球選手二人の引退試合。満員のスタンドとカクテル光線に照らされたグラウンド。来年もまた野球を観に行きたい。

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レンズ「Hologon」

2007.10.6[Sat]

Hologon」というレンズが欲しいのだ。

高いのだ。

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メキシコの画家「フリーダ・カーロ」の本を立ち読みする。

まゆ毛のつながった自画像なんかは知っていたけど、実際彼女がどんな人だったのかは知らなかった。

病気や事故による後遺症。夫ディエゴ・リベラの奔放な女性関係に悩まされた結婚生活。彼女自身、彫刻家イサム・ノグチやロシアの革命家トロツキーとの不倫。

すごく綺麗な人だけど、きっと後遺症や夫との確執で様々なコンプレックスを抱いていたんじゃないかなぁ。と思う。

いしいしんじの「麦ふみクーチェ」という本の中で、盲目のチェロ弾きが特異な自分の体の劣等感から目を背けるのではなく、向き合って共に歩むことができれば、それは他の人にはない才能になる。と言っていた言葉を思い出した。

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本「怖い絵」

2007.10.4[Thu]

中野京子の「怖い絵」を読んだ。

絵が描かれた時代背景、作者にまつわる逸話、題材となった神話や歴史的出来事にスポットをあてて名画を紹介していく。

最初に絵を見たときの感情と紹介文を読んだ後、再び絵に抱く感情の違いが楽しい。単純に絵が放つ魅力と絵に潜んだ物語を楽しむという二つの魅力が味わえる本です。

最初に絵を見たときから凄まじい、ベーコンの「法王インノケンティウス10世の肖像」。

紹介文を読んでからジワジワと来るルドンの「キュクロプス」。

タイトル通りの「怖い絵」ばかりが載っている訳ではないけれど、絵の持つ魅力を余すことなく紹介している楽しい本でした。

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adobe AIR、Flex Builder 3、AS 3.0・・・。

どんなことが出来るようになるんだろう?楽しみ!
だけど、覚えられるのか??俺。

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計画「鈍行列車」

2007.10.2[Tue]

鈍行列車で行く小旅行を計画中。

佐渡に行こうと思っています。

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本「日本史原論」

2007.10.1[Mon]

爆笑問題の「日本史原論」を読んだ。

歴史というと、学校の授業で

「1467年に応仁の乱が起き、戦国時代へと突入していきます。年号を覚える為の語呂は“ひとよむなしき(1467)応仁の乱”です。」

みたいな感じで教わっていて、とりあえず覚えなければ。と思っていたのですが、その歴史的な出来事を少し掘り下げるだけで歴史はこんなに面白いのか。と、この本を読んで思いました。

きっと歴史好きな人は、自分なりに歴史の出来事を掘り下げているのかもしれませんね。それは武将かもしれないし、城や仏像かもしれない。でも、一つでもいいから興味を持ったものを詳しく調べてみることで一気に歴史の景色が見えてくるのかもしれません。

この本では、爆笑問題の会話から知らず知らずに歴史の舞台まで連れて行かれてしまいます。歴史家による詳しい解説もついていてさらに深く知ることも出来ます。

なにより、歴史は諸説ある中の一つに過ぎないということを知るだけでも歴史の見方が変わるような気がしました。

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「阿久津和寛の謂れなき差別」

阿久津 和寛

阿久津 和寛
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